【衝撃】その次亜塩素酸水は本当に次亜塩素酸水なのか?!

【衝撃】その次亜塩素酸水は本当に次亜塩素酸水なのか?!

次亜塩素酸水(じあえんそさんすい)が知られ始めたのは、2000〜2005年くらいでしょうか。2017年現在では、多くの人たちが使っています。2000年前半頃には専門家や一部の人しかその名を知りませんでしたが、2013年頃からテレビで大々的に放送されたことをきっかけに爆発的にその知名度は高まります。その後はお察しのとおり、我も我もとこぞって多くの企業が「次亜塩素酸水ビジネス」に乗り出しました。

おそらく現在、次亜塩素酸水を利用している多くの方は、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」の違いをご存知のうえで、使っているのだと思います。そうですね。たしかに、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」では、化学式も違えばpHも異なり、全くの別物です。

利用者
そうそう、次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムより安全性も高いし、なんていっても厚生労働省が食品添加物として認めているんだから♪
おぞの先生
なるほど、なるほど。たしかに次亜塩素酸水は我が国でも2002年6月に厚生労働省が食品添加物として認めています。しかし、非常に残念なお知らせがあります。それは、その厚生労働省が食品添加物として認可した次亜塩素酸水とあなたが利用している、あるいはこれから購入しようとしている次亜塩素酸水は違うものですよ、ということなんですね。
利用者
えぇぇ!!!!!!!!!!!

順を追ってご説明しますが、少々長文になりますので、面倒に思う箇所は飛ばしていただいても結構です。

次亜塩素酸水とは

次亜塩素酸水とは

次亜塩素酸水とは

正確を期するために、厚生労働省が「食品添加物」として認めている次亜塩素酸水の定義を引用します。
何やら少々ややこしいことが書かれていますが、ここでは内容を完全に理解しなくても大丈夫です。とにかく、「食品添加物として認めるからにはかなり厳格な取り決めがあり、その範囲は狭い」とだけ頭に入れておきましょう。

本品は,塩酸又は塩化ナトリウム水溶液を電解することにより得られる、次亜塩素酸を主成分とする水溶液である。本品には、

  • 強酸性次亜塩素酸水(0.2%以下の塩化ナトリウム水溶液を有隔膜電解槽(隔膜で隔てられた陽極及び陰極により構成されたものをいう。)内で電解して、陽極側から得られる水溶液をいう。)
  • 弱酸性次亜塩素酸水(適切な濃度の塩化ナトリウム水溶液を有隔膜電解槽(隔膜で隔てられた陽極及び陰極により構成されたものをいう。)内で電解して、陽極側から得られる水溶液、または、陽極から得られる水溶液に陰極から得られる水溶液を加えてものをいう。)
  • 微酸性次亜塩素酸水(塩酸及び必要に応じ塩化ナトリウム水溶液を加え適切な濃度に調整した水溶液を無隔膜電解槽(隔膜で隔てられていない陽極及び陰極で構成されたものをいう。)内で電解して得られる水溶液をいう。)がある。

含 量
強酸性次亜塩素酸水 本品は、有効塩素20~60mg/kgを含む。
弱酸性次亜塩素酸水 本品は、有効塩素10~60mg/kgを含む。
微酸性次亜塩素酸水 本品は、有効塩素10~80mg/kgを含む。

次亜塩素酸水 厚生労働省から

蛇足ですが、次亜塩素酸の水溶液が「次亜塩素酸水」と呼ばれ、次亜塩素酸ナトリウムの水溶液が「次亜塩素酸ナトリウム水溶液」または「次亜塩素酸ナトリウム水」と呼ばれており、両者は化学式もpHも異なるまったくの別物です。さらには、その次亜塩素酸水も上の厚生労働省の定義では、非常に厳しく指定されています。

食品添加物としての次亜塩素酸水とは

厚生労働省が食品添加物として認める次亜塩素酸水の範囲は非常に狭く厳しい線引きとなっています。実際に認められているのはごく一部で、ほとんどの人が「えっ!そうなの?!」と驚かれると思います。いくつか正真正銘、厚生労働省が食品添加物として認可した次亜塩素酸水をご紹介します。

あの森永乳業が販売している「ピュアスター ミュークリーンⅡ」です。画像の赤枠からも分かるとおり、『食品添加物「微酸性次亜塩素酸水」適合』と表記があります。

東芝が販売している電解水生成装置、「EWM-009」です。画像の赤枠からも分かるとおり、EWM-009-2は「食品添加物(殺菌料)規格対応の有効塩素濃度50mg/kg(ppm)の次亜塩素酸水を3.0L/分生成できます」とあり、EWM-009-3も「食品添加物(殺菌料)規格対応の有効塩素濃度30mg/kg(ppm)の次亜塩素酸水を5.0L/分生成できます」という表記があります。

上記2社以外にも、飲食業関係者であれば、皆が知っている有名企業ホシザキ株式会社が電解水生成装置-WOX40WA(-R)などを販売していますので、興味がある方は是非ご覧になって下さい。

利用者
あの..これって次亜塩素酸水ではなく、次亜塩素酸水を作る機械ですよね? ん、あれ、どういうこと??
おぞの先生
そのとおりです。これは次亜塩素酸水を生成する機械です。厚生労働省が認可している「食品添加物」には、このような取り決めもあるのです。

「次亜塩素酸水」については、添加物そのものではなく生成装置が主として流通することになることから、成分規格に適合する次亜塩素酸水が生成されることを担保するため、基原物質や隔膜の有無等についても成分規格内で特定しようとするものです。

-2002年4月 厚生労働省医薬局 食品保健部基準課

おぞの先生
「添加物そのものではなく生成装置が主として流通することになることから」とあるところをみると、当時の厚生労働省もまさか次亜塩素酸水が今市場に流通しているようにパッキングされてここまで大々的に販売されるとは考えていなかったんでしょうね…

それに、そもそも食品添加物と認められる製品を作るには、都道府県知事から「添加物製造業許可」を受けた事業所でなくてはなりません。しかし、一時期流行して物議を醸した水素水のパッキング商品のように、パッキングされている自称「次亜塩素酸水」を販売する多くの事業者は添加物製造業を受けていません。(1社も確認できていないので、あれば是非こちらから当サイトまでご報告ください)

簡単にまとめますと、厚生労働省が食品添加物として認めている次亜塩素酸水は、都道府県知事から添加物製造業許可を受けている事業者の生成装置から生成される有効塩素10~80mg/kg(ppm)のものだけに限り、それ以外のものは厚生労働省が食品添加物として認可している次亜塩素酸水ではありませんよ、ということなのです。

そのような状況の中で、「高濃度200ppmだよ!」「いやいや、うちは300ppmだぞ」「負けてたまるかうちはなんと500ppmだぞ!」なんてことになっていますが、食品添加物的な安全性や信頼性はそこにはありませんので、くれぐれもご注意いただきたいと思います。それにしてもこの流れはどこかで見たような気がしますが…(遠い目)

一般名称としての次亜塩素酸水

利用者
私が以前から購入している◯△ウォーターは、ずっと食品添加物的な安全がある次亜塩素酸水なのかと思い込んでいたのでショックです…(しょんぼり)
おぞの先生
企業もあの手この手を使ってきますから、それは仕方がないことです。ここで正しい次亜塩素酸水の知識に触れることができたわけですし。そんなに落ち込まないでください。たとえば、これを見て下さい。
次亜塩素酸水 厚生労働省

厚生労働省も推奨していますとはいうものの…

おぞの先生
厚生労働省は次亜塩素酸水を食品添加物として認可していますが、それはあくまでも厚生労働省が取り決めた厳格なルールに従って生成された一部の次亜塩素酸水だけであり、各企業が販売する次亜塩素酸水を食品添加物として認定しているわけでも、推奨しているわけでもないのです。
利用者
ま、ま、まぎらわしい、、、しかも「厚生労働省」の文字が一番デカいし、、、
おぞの先生
たしかに、大変まぎらわしい表記ですね。(狙ってそうしているということもあるでしょうが)ところで、そのような厚生労働省が食品添加物として認可している次亜塩素酸水と全然異なる商品を「次亜塩素酸水です!」と言って販売することに問題はないのでしょうか。
利用者
そーだ、そーだ!
おぞの先生
実は、(今のところ)それはまったく問題がないので、このような事態になっているのです。。
利用者
なるほど。そーなんですね…

「次亜塩素酸水」の主成分は「次亜塩素酸」です。
※「次亜塩素酸ナトリウム」ではありません。
次亜塩素酸の水溶液だから、「次亜塩素酸水」なのです。そのこと自体に問題はありません。オゾン水でたとえるなら、濃度が0.1ppmでも5ppmでもそれは「オゾン水」です。それと同じです。ですから、主成分が「次亜塩素酸」であるなら次亜塩素酸水を語ることはできますが、先ほどもご説明したとおり、それは厚生労働省が食品添加物として認可した次亜塩素酸水とはまったくの別物ですよ、ということなのです。

流れはまるで水素水〜現在の次亜塩素酸水市場をみて思うこと

流れはまるで水素水〜現在の次亜塩素酸水市場をみて思うこと

流れはまるで水素水〜現在の次亜塩素酸水市場をみて思うこと

2017年現在の次亜塩素酸水市場をみていると、その流れはまるで水素水のようだと感じています。もちろん、完全にインチキ商売であった水素水と次亜塩素酸水は異なります。次亜塩素酸水は水素水のように「ただの水だった」なんてオチはありませんが、厚生労働省が食品添加物として認可している次亜塩素酸水とは全然異なる次亜塩素酸水を水素水よろしくパッキングして「厚生労働省も推奨!」「高濃度!」などの表記や商品キャッチコピーが目立ち、そんな広告や商品ラベルを見かけるたびに水素水ブームを思い出しつつ、「はぁ〜」とため息をついています。

いいですか、次亜塩素酸水をご利用の皆さん。
あなたが想像している、あるいは思い込んでいる次亜塩素酸水と、今使っている次亜塩素酸水はまったくの別物なのです!

なぜ、このような水素水的な流れになるのでしょうか。それは、多くの消費者が正しい情報を知らないからということに尽きます。是非、当記事に書かれている内容をよくご理解いただき、あなたの中にある次亜塩素酸水の情報をアップデートしていただければと思います。

何故、次亜塩素酸水を選んだのか

次亜塩素酸水を利用している方、あるいはこれから利用しようと検討している方が、なぜ、次亜塩素酸水に行き着いたのかを想像すると、「除菌力」「低コスト」「厚生労働省が食品添加物として認可している(と誰かが言っていたような…)」「安心・安全(と誰かが言っていたような…)」「手軽に導入できる」「次亜塩素酸ナトリウムよりすぐれている」などが考えられます。

クマ吾郎
なぜ、オゾン水にしないんですか?
おぞの先生
おやおや、クマ吾郎、いきなりの登場ですね。
クマ吾郎
除菌力、ランニングコスト、信頼性、安全性、どれをとってもオゾン水のほうがすぐれていることは疑いようのない事実なのに、なぜ、オゾン水にしないんですか? ねぇ、なぜですか?
利用者
えっ、いや、その、オゾン水?なんて知らなかったし…(うわぁ、なんか変なクマが詰めてきた…)
クマ吾郎
ねぇ、なぜですか?
クマ吾郎
なぜなんですか?
利用者
お、お、おぞの先生、ちょ、ちょっとこのクマなんとかしてください。なんか、怖いです!
おぞの先生
ハハハハ、これこれクマ吾郎、いきなり登場して急にそんなふうに問いただすような接し方は良くありませんよ。そんなクマ吾郎もオゾン水を知ったのはついこの間ではありませんか。
クマ吾郎
たしかにそうですが…
おぞの先生
誰だって、誰かに教えてもらうまでは何も分からないし、知らないんです。だったら、私がクマ吾郎に教えてきたように除菌のことやウイルスのこと、塩素やフッ素よりオゾン水の方がすぐれていて、安全であることをこのサイトで次亜塩素酸水の利用者さんに知ってもらえばいいではありませんか!

次亜塩素酸水利用者がオゾン水を検討したほうがいい理由

オゾン水の詳細については、当サイトのオゾン基礎知識などをご覧いただくとして、ここでは、次亜塩素酸水からオゾン水に切り替えるためのざっくりとした判断材料をお伝えすることにします。

まずはこちらの比較表をご覧ください。次亜塩素酸水とオゾン水に加え、よりイメージしやすいようにメジャーなアルコールも入れました。また、こちらの比較表にある「次亜塩素酸水」は厚生労働省が食品添加物として認可している次亜塩素酸水ではなく、市販の一般名称としての次亜塩素酸水を指しています。

 
次亜塩素酸水
オゾン水
アルコール
殺菌効果
手肌への優しさ
×
ヌメリ除去
×
環境への影響
×

残留性がない
×
安全性
×
×
保存性
×
イニシャルコスト
ランニングコスト
表をご覧いただくと分かりますが、オゾン水が次亜塩素酸水とアルコールに対して劣っている点は、「保存性」と「イニシャルコスト(初期費用)」のみです。保存性については「残留性」と表裏一体の部分があり、オゾン水は菌をやっつけたあと、酸素に戻って完全無害化します。これがオゾン水が安全だといわれる1つの大きな理由です。残留性がなく安全な分、長時間の保存はききません。

イニシャルコストについてですが、市販の次亜塩素酸水はパッキングされた2,000ml程度で1,000円前後、スプレーボトルタイプだと400ml程度で1,200円前後となっており、スプレーボトルタイプのほうがパッキングタイプの商品より高めの設定です。これを1,000mlにならして平均をとると、1,000mlあたり1,750円となりますが、これを1,000mlあたり1,000円としちゃいましょう。市販の次亜塩素酸水を継続して購入・利用すると、20,000mlつまり、20リットル分購入すると、20,000円になります。消耗品ですから、もちろん、その先もずっと使用量に応じてランニングコストとして掛かります。

一方、オゾン水生成器メーカーの中でベストセラー商品である短時間高性能オゾン水生成器「オゾンバスター」の価格は20,000円です。イニシャルコストとして20,000円はかかりますが、購入後は、何リットル作ろうとも、ランニングコストは水道代とオゾン水を生成する際のわずかな電気代のみです。

人それぞれ環境や事情は異なります。このイニシャルコストが問題になるのであれば仕方がありませんが、それ以外の理由(たとえば、「えぇ〜本当にオゾン水ってそんなにすごいの〜(疑心暗鬼)」など)でオゾン水への切り替えを躊躇するくらいなら、どうか当サイトにあるあなたが興味ある記事だけでも構いませんので、お読みいただきオゾン水の凄さを知っていただけると嬉しく思います。それでは、今日はこのへんで。

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