動物病院で犬の歯磨きにオゾン水が使われる理由

動物病院で犬の歯磨きにオゾン水が使われる理由

犬の飼い主さんと会話すると、犬の口臭や歯磨きについて話題になることが多くあります。「犬の口臭をなくして、口の中を清潔にしてあげたい」と願う飼い主さんのお気持ち、とてもよく分かります。犬の口内環境の改善は、周囲にいる人間が犬の臭いに困るといった話だけではなく、犬の健康と寿命に直結する問題です。ここでは、犬の口内環境を健康に保ち、口臭を防ぐための、オゾン水を利用した犬の歯磨きについてご説明します。

犬の口内病について

犬の口内病について

犬の口内病について

オゾン水歯磨きの説明の前に、犬の口内で起こる病気についておさらいしましょう。大きく分けて2タイプあります。

1.歯や歯茎に関するもの

人間が歯科医にかかって対処する問題は、犬でもほぼ同様に起こると考えて問題ありません。例えば、虫歯や歯周病です。虫歯や歯周病の原因は、人間と同様、きちんと歯磨きされていない、口内環境が清潔に保たれていないことです。

これに対する治療も人間とほぼ同じです。虫歯の該当箇所を削ったり、歯垢や歯石を取ることになります。ただ、犬は人間と違い保険が効かないため、治療費は高額になります。そして、静かに治療を受けてくれないので、基本全身麻酔が必要になります。

犬の全身麻酔は、10歳を超えた高齢犬では基本的に推奨されていません。そして、非常に低い確率ですが死亡する可能性があります。人間の全身麻酔の死亡率は10万件に1件 (0.001%) と言われていますが、犬の全身麻酔の死亡率は1,000件に1件程度 (0.1%) と言われており、人間より100倍も高いのです。口内の病気が起こらなければ、注意していれば、愛犬に全身麻酔を受けさせる必要もなかったのに、、、と後悔する飼い主さんが多いのもうなずけます。

2.がん・腫瘍に関するもの

犬の口内で起こるがんや腫瘍として一番多いのが (30-40%)、皮膚がんの一種「メラノーマ(悪性黒色腫)」です。人間でも、特に白人に多く発症する皮膚がんの一種として知られています。犬の口内の皮膚が大きなほくろのように黒ずんできたら要注意です。大きなメラノーマは5cmを超えますが、小さなメラノーマは小さな黒い点程度なので、目視で完璧に確認するのは困難です。10歳を超える高齢犬で発症することが多く、放っておくと命に関わります。(出典:National Canine Cancer Foundation

なお、メラノーマに罹患した犬の生存率(手術のみ実施)は、以下の通りです。(出典:PETMD

  • ステージI:約1年
  • ステージII:約6ヶ月
  • ステージIII:約3ヶ月
  • ステージIV:約1ヶ月

もちろん、手術には全身麻酔が必要なので、0.1%の確率で死亡するリスクもあります。そして、広範囲に広がったメラノーマの治療には、あごの骨の一部を切除する必要がある場合もあります。「危険を冒して手術をしても、残された寿命はこんなに短いのか」と、肩を落とす飼い主さんが多くいる余命の短さだと言ってよいでしょう。

犬のメラノーマの原因は、特定されていません。しかし、精神的なストレス、特定の部分を過度になめる行為が、細胞をランダムに増殖させる原因になると指摘されています(出典)。もちろん、虫歯や歯周病も、犬の精神的なストレスになりますし、虫歯のある箇所付近を過度になめる行為につながるとも言えます。

また、メラノーマ以外にも歯肉に発生する「扁平上皮がん」「線維肉腫(がん)」もあります。

どう歯磨きするか

どう歯磨きするか

どう歯磨きするか

「虫歯や歯周病」は、口内の不衛生な環境から起こります。「メラノーマや他のがん」は、原因は特定されていませんが、精神的なストレスや、過度に特定箇所をなめることが原因ではないかとの指摘があります。虫歯や歯周病は、単にそれだけではなく、そこから発生するストレスと、過度のなめ行為のため、メラノーマなどを引き起こす可能性がある、ということです。たかが虫歯、歯周病とあなどってはいけません。

では、口内の不衛生な環境をどう改善するかですが、方法はただ一つ「歯磨き」です。人間と同じく、歯と歯茎を磨くことで、歯垢や歯石を防ぎ、歯と歯茎を清潔に保ちます。清潔な歯と歯茎からは、虫歯も歯周病も起こりにくくなります。

と、簡単に言いますが、「犬の歯磨き、、、どれだけ大変なんだろう」とため息される飼い主さんも多いのではないでしょうか。私の友人は、かつて、柴犬を飼っていましたが、「歯磨きをしようとすると大暴れして、結局生涯一度も歯磨きをさせてくれなかった」と言っていました。

ここでのポイントは、「小さいうちから歯磨きに慣れさせる」ことです。幼犬のうちから、口を触られる、口の中に異物(歯ブラシ)が入ってくることに慣れていれば、大きくなっても歯磨きに対する抵抗感はありません。逆に、小さいうちに歯ブラシの習慣がない犬を、成犬になってから磨こうとしても、まず失敗するので要注意です。

動物病院でオゾン水+歯磨きの採用が急増中

動物病院でオゾン水+歯磨きの採用が急増中

動物病院でオゾン水+歯磨きの採用が急増中

なお、通常の歯磨きは、歯ブラシが当たった個所の歯垢を取るだけで、口内全体の衛生環境を改善することは難しいのが現状です。口内の有害な細菌などを取り除くことは難しいです。しかし、オゾン水を使った歯磨きは、細菌除去含め、非常に高い効果があります。

オゾンは、地球の周囲を取り囲む「オゾン層」で有名な物質ですが、実は大気中にごくわずかに存在しており、強力な除菌と脱臭効果があります。気体のまま使うこともできますが、犬の口内環境改善により効果があるのは、オゾンを水で溶かしたオゾン水を利用することです。

具体的には、オゾン水生成器を使って生成したオゾン水を、犬の口内にシャワーのように吹きかけて洗浄します(水圧で歯と歯の間を磨く水流ブラシのイメージです)。そして、洗浄後で歯を磨くと、通常の歯磨きよりも、より汚れが落ちやすく、かつ口内の有害な細菌を除菌する効果があります。さらには、口内の臭いの元となる物質を分解してくれるので、口臭を抑制する効果があります。歯垢を取るだけの通常の歯磨きと、衛生的な口内環境まで実現するオゾン水を使った歯磨きの違いとその効果がいかに大きいか、お分かり頂けると思います。

これまでオゾン水は、ペットサロンのシャンプーで「犬の臭いを取る」ために使われることが多かったのですが、最近は動物病院での導入が進んでいます。例えば、自由が丘動物医療センター金田動物病院こうご動物病院などで導入されており、導入医院が急増しています。

自宅で簡単にオゾン水歯磨きができます

こうしたオゾン水を利用した歯磨きは、獣医さんに歯磨きしてもらうことも可能ですが、オゾン水生成器を購入すれば、自宅で定期的にオゾン水歯磨きを行うことができます。

動物病院でも採用されているオゾン水歯磨きを自宅で行う際に必要になるもの、あったほうがいいものは次の3点です。(360度歯ブラシだけではなく指歯ブラシや指ガーゼを使用することをおすすめします)

  1. オゾン水生成器
  2. 360度歯ブラシ(ビバテック シグワン)
  3. 指歯ブラシ(マインドアップ)

なお、360度歯ブラシや指歯ブラシに関しては、当サイトでおすすめしている商品以外のものでももちろん構いませんが、大型犬用・中型犬用・小型犬用など適切なサイズの商品を選ぶようにしてください。

口内環境、ワンちゃんの健康のためにも是非、オゾン水歯磨きを試してみてくださいね♪